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■ しきたりにからまれるな
2005. 4. 5

ここに住んですぐだったかな?「小組合(こぐみあい)に入ってもらえんですか」と言われた。
田舎には「区」があり、その下に小字(こあざ)ごとの「小組合」がある。そこに入って何をするかというと
まず冠婚葬祭。田舎の冠婚葬祭は、家でやるもの。自分の住む小字で冠婚葬祭があった時のお手伝い。お茶だし、おにぎり作り、後かたづけかな・・・?そして、小字ごとの草刈り、山仕事、その後の飲み会。極めつけが農協への苗物の注文集め。最悪なのが「国民年金」「軽自動車税」の集金。もっとひどいのが「確定申告」。これも、小字全員で提出し、還付金は小字の収入となり、草刈りのあとの飲み会などに使われる。勧誘?に来た人は、そんなこと言わなかった。ので、「は~、考えておきます」で前向きに終わっていた。でも改めてかつくんからこれらの仕事を聞いたとき、「入らなくて正解」と確信した。この組織は小字全体が農業をしていたときのシステムであり、私たちサラリーマンには、関係のない組織だと自分なりに判断し、「確定申告を全員でやってその収入を飲み会に?」ふざけるな!!人の年収をさらけ出せとは、ある意味人権無視だ!と、即県知事宛メール発信。翌年、確定申告は個々人でやることになったという通達が町から来た。私のメールが町を動かしたとは思っていない。現に県内では、まだまとめて確定申告をしている区があり「うちは個人でやりますから」と言っている人は近所から冷たい目で見られているらしい。私が、今年から確定申告は、個人でやることになりました、という話をするとえらく羨ましがられた。多分、私と同じ考えの人がここにはたくさんいたんだろうな。ラッキ-だった。反対に、玉名市内に住む農業従事の叔母などは、「今年から確定申告ば自分でせんならん。今までみんなでしよったつに、書き方もなんもわからんとに・・・」と、文句を言っていた。叔母さん、今までがおかしかったったい!って言おうと思ったけど、ずっと田舎に住んでる人にそんなことを言っても判ってもらえないからやめた。ついでに国民年金も軽自動車税も口座引き落としが推められ、集金はしなくてよくなったらしい。よかった、よかった。

さて、今朝また「小組合にはま~だ入らんですか・・・」って。草刈りは必ず出ているし、集会も行く。冠婚葬祭も私が来てからまだここでは誰もないけど、仕事じゃない限りは、手伝わないといけないのかな?とは思う。別に小組合に入らなくても義務は果たせていると思うのだが。あとは、農協の下請けみたいな仕事が気にくわない。おまけに毎月1回の神社の掃除は朝5時からと来た。どうしたものか?


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