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■ ふみっち的沖縄考察
2004. 8.14

沖縄は外国である。
大人になってから、那覇市首里石嶺という所に、4年間住んだ。そこで最初に感じたことは、沖縄の人って、深くモノを考えないし、自分が好きなモノは他人も好きだと思っているところあるし、な~んか、やりにくいな~ってこと。ネコ飼っちゃだめなアパートでも、飼ってる人、たくさんいるし、転勤族なのに、「転勤はイヤ」って、沖縄を離れない人もたくさんいるし・・・。普通の感覚(常識)では生活できない町なんだと、越してきてすぐから理解していた。

戦争の歴史云々言う前に、その土地に生きる人の気質が違う。沖縄は日本に入らなきゃ良かったんだ!って思っている人も、沖縄にはたくさんいるはず。昔のままの「琉球王国」が今も残っていれば・・・どうなってた?本土から永住する人が、沖縄にはたくさんいるけど、これが「海外移住」と呼ばれるわけよね。沖縄へ行くのに、パスポートが必要なわけよね。
それくらい?いや、日本じゃなかったら、言葉はもっと難しくなっていたかな?通訳が必要なくらい。

最初に私が感じた「ここは異文化の外国」という妙な感覚、それは一年後にはすっかり変わって、沖縄色になっていく自分を感じた。でも、一年かかったよ。
父の転勤のおかげで、いろんな県に住んだ。いろんな人と出会った。でも、もう一度住むとしたら、最初は一番馴染めなかった「沖縄」かな。日本人が忘れた何かがそこにはある、とよく聞くけれど、そういう言葉でもなく、なにか説明の出来ないものがある土地。不思議な土地だ。「バスクリンを入れたような海と、白い絵の具で塗ったような浜辺」以外の、沖縄の財産、それを私は知っている気がする。


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