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■ からだと病気
2004.10.17

子どもの頃から、健康そうに見えてよく病気をする子だった。その体質は、今でも変わらない。
今回も原因不明の腹痛。子どもなら素直に「小児科」か、「内科」。でも大人(中年?)の女性となった今は、「消化器科」なのか「婦人科」なのか非常に迷う。
慢性疾患なら、かかりつけの医者に行けばいいが、突発的な腹痛はほんとに困る。三年前も腹痛と、発熱で入院した。「肝機能の数値が異常に高いので、急性肝炎と思われますが、何か健康食品とか飲んでません?」と、ドクターに聞かれた。当時、健康食品ブームで、ダイエット食品などが個人輸入で手に入り、無認可の健康食品を食べたり飲んだりして急性肝炎になった患者があちこちで発生していたからだろう。妥当な質問だ。でも、私には覚えがない。急遽入院となる。
結局、抗生剤の点滴を二週間。晴れて肝機能の数値も良くなり、退院となった。
が、それもすっと下がったわけではない。三日経っても熱は下がらず、肝機能の数値も変わらず。そこで「おかしいですね~」「下がりませんね~」と言う若い女医の「ハテナ発言」は患者をますます不安にさせたものだ。
最近のドクターは●●専門、●●専門と細かく分かれすぎていて、自分の分野だけ診ていればいいという傾向が強いと思う。
去年、母が入院したときも、下痢が続くので消化器科に診てもらったら、即入院と言われ、食事も止められた。一週間経っても治らず、このまま食べられないなら、中心静脈で栄養剤を流すしかないでしょうね、と消化器科のドクター。その前に他科受診。そこで初めてCT撮影をしてもらい、「婦人科疾患」が原因のようだと判明。つまり、消化器疾患でないのであれば、食事なんて食べても全然構わなかったわけで、消化器科にいた抗生剤漬け一週間は、全くむだな治療だったわけだ。CTも撮らずに、中心静脈を施行しようとしたドクターにはいささか呆れる。
「若い女性の腹痛は妊娠を疑え!」と、教育されるらしいが、「すべての女性の腹痛を婦人科疾患だと疑え!」と、教えた方がいいのではないか?
いや、医者はやはり「全身状態を考えられる」医者であるべきだと思う。


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